大気中の 水蒸気は
天空に上り

天空から 降り注ぐ
雨粒は

地表にしみ込む

小川からやがて
大河となって
大海へ

そして再び 天空へ

未来永劫

繰り返される

自然の営み

・・・

書もまた 然り

・・・

たっぷりと
墨汁を含んだ
筆先は

時に優しく

時に激しく

地上へと
下ろされる

・・・

官能の

瞬間

・・・

時に洪水

時に干ばつの

様相を見せる

黒と白の

(アヤ)

・・・

小川の

大河の

清流の

激流の

そして

・・・

大海の静寂

・・・

墨はやがて乾き
大地に

その営みの
痕跡だけが

残される

・・・

大自然のドラマは
すべて

書の中に

・・・

・・

2006年 蟠龍 記


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